もう10年位前でしょうか、とあるSEOビジネスのセミナー的な物に参加した事があります。
その時に言われたのが「上位表示させたいキーワードを、文章全体の◯%くらいにすると良い」という事でした。
しかしこれ、考えてみれば本末転倒な事だと思います。
SEO、つまり検索エンジンに上位表示させるテクニックですが、そもそも検索エンジンはユーザーが知りたい情報をいかにして上位に表示させるかが大切なツールです。
その「ユーザーが知りたい情報」を分析すると、「特定キーワードを◯%くらい…」となるという事なのでしょうけれど、「特定キーワードを◯%くらい」にした記事であっても、その記事が実際に役に立つかどうかは、全く無関係です。
場合によっては、ユーザーの不利益になるかもしれません。
そうした「ユーザーにとって役に立つか否か」をおざなりにして、ただ「特定キーワードを◯%くらい」というアドバイスをしているのは本末転倒ですし、全く意味が無いことだと思います。
こうした「ただ上位表示されれば良いだけのSEO」が多く広まってしまったことで、結果として検索エンジン自体が今では役に立たなくなりつつあります。
どれだけユーザーの役に立つ記事を書いても、上位表示されなくなってしまう、という事だって出てきます。
そこで広告枠を買ってそこに表示させる、という方法が近年のSEOの主流だったのですが、そうした広告枠に「ネット詐欺」的な広告などが出るようになってきており、広告枠自体に不信感が高まってきています。
この辺りはSNSなどを眺めていると、実に多くのクレームが出てきているのが分かります。
いまや検索エンジン自体の信頼度が低下して、上位表示される事自体がリスクになりつつある、という事だと思います。
こうした状況で今までどおりの「SEO」を続けるべきなのでしょうか。
もちろん上位表示されるに越したことは無い、という考えだってあるでしょうが、そうした考え自体が段々意味のない事になりつつある、という事は認識しておいた方がいいでしょう。
「SEO」の基本は「ユーザーにとって役に立つ情報があるかどうか」という所です。
そこを見誤ってはいけないと思います。